正徳6年1月16日。この日江戸からの手紙には、昨年冬12月12日に名古屋を出発した後、今まで雨も雪も降らず、風が吹き荒れて土煙が立ち、寒さ厳しく、硯の水も凍ってしまう。そのため毎日火事があり、町中で道具などを穴倉に入れ、今か今かと備えていると云々。11日の大火の後は品物が高値になっている。しかし、酒は値が上がらず。